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2011.11.24 英国旅行記
久しぶりのブログ更新、今回はとっても長いです。笑

しばらく前にはなりますが、3連休を利用して英国を訪れたので、その時の様子でも。もうfacebookにも写真はアップしたので、とても楽しく過ごしたらしいということは既に御存知の方も多いとは思いますが。ちょうど第1次世界大戦の戦勝記念日に当たっていたので、ロンドンの街中にポピーの花々が溢れているのがとても印象的でした。フランスと違って祝日にはなっていないのに、かくも盛大に象徴的な飾りが行われるのかと。「長い19世紀」とはよく言ったもので、帝国主義の時代を終焉させ、米国に大西洋を超えて欧州大陸にも影響力を行使させるようになったという点で、欧州諸国にとってより大きなパラダイムシフトとなったのは、第1次世界大戦なのかもしれません。戦争といえば太平洋戦争である我々にとっては、俄かには想像し難い感覚ではあるけれど。

さて、早起きしてアンジェを出て、新幹線でパリの空港へ。2時間半かかるのだけど、アンジェの空港も隣のナントの空港も使い勝手が悪いのです、行き先によるのだろうけど。じゃぁパリからユーロスターで行けばいいではないかというのはもっともな指摘ですが、時期や時間帯によって値段が変わるにがこちらの鉄道。3連休のユーロスターは片道3万円以上というとんでもないことになっていたので泣く泣く諦めました。しかも、それに伴って格安航空券も値上がりしていて、まったくどいつもこいつもという感じ。とはいえ、無事にロンドンはルートン空港に到着。時間がかかるかもと脅かされていた入国審査も、パリからの便で非EU市民の列がガラガラだったこともあり難なく終わり、荷物もあっという間に出て来て万事順調。ロンドン市街に向かう電車の切符も機内で買っておくという持ち前の用意周到さを発揮し、長い列を横目に電車にもさくっと乗車。が、しかし。目的地まであと5分というところで電車がガタンと停車し、原因もわからないまま1時間缶詰に。1時間経って判明したことには、信号ケーブルを何者か盗まれたようで信号を一切受信できないと。俄かには信じられなくて、自分の英語力を疑うあまり聞き間違いに違いないと思っていたのだけど、後で聞いたところ、最近ケーブルの銅線を狙った窃盗が増えているそうなので、たぶん正しく聴き取ったと思われる。仕方なく電車は2つ前の駅まで戻り、そこから持っているチケットを提示してバスに乗ってくれとのこと。ところが、1時間半も経っているから振替輸送のバスが用意されているのかと思いきや、要は適当な路線バスに乗って地下鉄の駅まで適当に行けということらしい。しかも最初は駅のスタッフもどのバスに乗れば良いのか全然わかっていないし、それがわかってからもバスは全然来ないし、フランスよりも寒い屋外でずっと待ちぼうけ。いい加減しびれを切らし、同じ目に遭っていたフランス人のお姉さん2人組とタクシーをシェアすることに。結構高かったけど、地下鉄の始発駅に到着し、地下鉄に乗ってフォートナムメイソン本店へ。

そこでアフタヌーンティーをしたい!といって予約してもらっていたものの、2時間近く足止めされてしまったので間に合わないかなぁと思っていたわけですが、ボクの分はまだ頼んでいないから今からでおいで、と。涙がちょちょぎれそうになりながらピカデリー通りを早足で歩いて、気の置けない同期との再会を喜び、絶品のアフタヌーンティーにありついたのでした。紅茶はもちろんのこと(クイーン・アンズ・ブレンドをオーダー)、スコーンがふわふわで美味しかったです。特にレーズンが入っているやつ。そしてやはりあそこは場所がいいんでしょうね。一等地にありながら、ソファーとソファーの感覚をたっぷり取って、本当にゆったりくつろげるように作られていて快適でした。店員さんも必要な時にはすぐ来てくれるのに、そこらへんをフラついていて目障りになるなんていうことも全然なかったし。早くもこの旅に満足したのでした。

日が落ちるの早いからびっくりするよと予告されていたとおり、17時前にもかかわらず夜のように真っ暗になったことに驚きつつ、外を散策。今回の旅は、アフタヌーンティーやらミュージカルやらインド料理やらをあれこれリクエストしてアレンジしてもらったので、この夜の散策が貴重ないかにもロンドンっぽい名跡をめぐる時間。いずれも外からではありましたが、バッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院、トラファルガー広場等を散策。ロンドン市民に大人気というシャーロックホームズのパブというのも見せてもらいました。夜景を撮ると、新調したばかりのNIKON D3100が大活躍。

あっと言う間に19時になり、その夜はミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』を鑑賞。全然知らなかったのだけど、ロンドンってほとんどありとあらゆると言っていいほどの数の演目を常時見られるようになっているのですね。おかげでどれを見るかものすごく迷い、結果として2泊3日の予定にもかかわらず2本も見ることとなり、大満足でした。この演目も、前から見てみたかった作品だったので、まさに念願がかなった感じ。付き合ってもらった同僚も、この曲は知っている!と言っていたり、ストーリーそのものも楽しんでくれていたみたいで良かったです。2階席のど真ん中を取ってもらっていたのだけど、回転式の舞台を使って奥行きのある演出がなされていたので、まさにベストな席取りでした。歌もさることながら、バレエの基礎がよく見えるダンスがここそこに織り交ぜられていて魅了されたので、その席からダンスをしっかり堪能できたのも最高でした。この作品を見たことのある人はわかると思いますが、冒頭のシーンと最後のシーンが裏返しの関係で同じ曲を踊るんですね。トレードマークの三日月が、裏返しの関係をわかりやすく示すインジケーターの役を担っていて、だからクレイジー・フォー・ユーといえば三日月なのかと初めて理解したのでした。すごく良かった! 記念にパンフレットとCDを購入。

夜はケンブリッジに住む同僚の借りている家にお世話になることになっていたので、終演後、電車で移動。2泊3日の強行軍でいかに英国を満喫するかということをすごくよく考えていてくれていて、その一環で駅近くでフィッシュ&チップス購入。プンプン匂わせながら電車の中でお夜食として頂いたのでした。おかげさまで英国に来た!という感じをすごく味わうことができたので(単純?)、すごく良かったです。3~4か月ぶりに会った仲良しに同僚2人と一緒に乗る電車ということで、話はまったく尽きず、移動時間すら満喫することのできる旅となったのでした。

深夜におうちに招き入れてもらってからも、結局話は尽きることなく、喋り続けたまま朝を迎えたのでした。全幅の信頼を置く相手とだからこそこうなるのであって、やはり自分には時々こういう時間が必要だな、と痛感した次第。仕事が忙しくなったり、家庭を持ったりして、みんな「大人」になっていくと、必然的にこういう時間は減ってしまうのだろうけど、そんなことで楽しく生きていけるんだろうか。ちょっとだけ仮眠を取って、翌日も朝からお出かけ。2泊3日の強行軍でも時間を最大限活かして英国を満喫するというコンセプトは引き続き維持され、イングリッシュ・パブで英国式の朝食。最近、朝食はすっかりフランス式になってしまっているので、朝に卵やら肉類やらを食べるのなんて実に久しぶり。ボリュームたっぷりで美味しかったです。そしてそのままケンブリッジの学寮探訪。なんでも32もの学寮がひしめいているとかで、その中から同僚がピックアップしてくれた見応えのある建物やお庭を見て回っているうちに、あっという間にお昼になってしまいました。世界に冠たる名門・ケンブリッジ大学の中をこうやって丁寧に案内してもらって見て回る機会というのはなかなかないと思うので、とても恵まれた半日観光となりました。

お昼頃、電車でロンドンへ。例によって車中ではおしゃべりに花が咲く。なんだかこの時の移動では自分の話ばかりしてしまったような記憶も。それを許してもらえる関係性というのも有難いですね。喋っている間にあっという間にロンドンに到着。少しでもロンドンらしいことをということで、ハロッズを物色。しかも、お決まりのハロッズ・グッズのコーナーに特化して。パイロットの格好をしているテディ・ベアにものすごく心を奪われたのだけど、5分間ぐらいその子と1対1で対話しながら自分を落ち着かせ、購入はせず。ちょっと大人になれたかしらん。そうこうしているうちに時間になり、地下鉄がなぜか止まっていたので(今回の旅でロンドンの交通機関の脆弱性を痛感。来年のオリンピック大丈夫か?とひとしきり話題に。)、タクシーでコヴェント・ガーデン近くの劇場へ移動。うん、やはり大人だ。この日の午後は『シカゴ』。いやぁ、名曲All that jazzから始まるあたり、もうたまりませんね。初っ端から「ミュージカルを見ている」ことを強く実感させられる感じ。こちらは徹底的に歌で勝負してくるミュージカルなわけですが、ほどよい大きさの箱で聴き応え抜群。箱といえば、ロンドンのミュージカルはどの演目もそうらしいですが、とてもクラシカルなデザインの会場で上演されるというところも、お上りさんの欲求を完璧に満たしてくれて素晴らしいですね。パリのオペラ座も、新しいバスティーユの劇場は、よく見えるし、音響も素晴らしいのだけど、中に入ってしまうと東京で見ているのかパリで見ているのかよくわからんというのは頂けないなと日頃から思っているので。終演後、会場を出たところにはビリー役の俳優さんが出て来ていて、一緒に写真を撮ったりパンフレットにサインをしたりのファン・サービス。記念にばっちりサインを頂いてまいりました。ここでもCD購入。

その後、夕方(前日と同じように既に暗い。今から2次会?っていう時間かと勘違いしそうになるほど。)はお買い物タイム。前日に訪れたフォートナム・メイソンの雑貨コーナーがとてもかわいい感じだったので再訪。自分用に、同社特製のラムバターを購入。これ、絶対美味しいに決まっている。更に時間があったので、サッカーの英国対スペインの親善試合がちょうどやっているところでもあり、スポーツパブで景気付けに1杯。時間がなくて試合が全部終わるまでは見られなかったけど。店を変えて、こちらも予めリクエストしていた本格インド料理。フランスでインド料理を食べても、とてもマイルドな味付けのものばかりで、「これはすごく辛いけど本当に大丈夫?」と聞かれたものも、出て来てみるとカレーの王子様より甘いんじゃないかと思われる代物であるということもしばしば。フランスもインドへの進出を試みた時期はあるとはいえ、やはり本格インド料理を食べられるのは、インドを除けば英国なのではないかということで、胸は期待に高鳴っていたのでした。インドには行ったことがないので、「インドと同じ!」なのかどうかはわからないけど、ちゃんとしっかり辛いのもあって、とにかく美味しかったです。満足。こういうお店も、自分で見つけようにもなかなか見つけられないと思うので、やはり街を知っている人がいてくれるというのは良いことづくめですな。

駅にほど近いパブでもう1杯引っかけてから、電車でケンブリッジへ戻る。この旅3度目の電車でのおしゃべり。なんでもない時間だけど、こういう時間の存在が有難かったなぁと感じる時はきっと来るのだろうなということが予想できる程度には大人になってきました。そうやって懐かしく思い出さなければならないということは、きっとその頃にはこういう時間を取りにくくなっているということなのだろうと思われ、そんなの嫌だなぁと思いつつ。とはいえ、社会人になったはずが一時的に学生の身分に戻っている今だからこそ可能な時間なのであるかもしれず、だとすれば現時点でこういう時間を享受できているだけで非常に贅沢なのかもしれませんが。おうちに戻ってからもおしゃべり、と思いきや、他の2人が喋っている間に図らずもボクは寝てしまいました。苦笑 一晩喋り明かすということが体力的に簡単にはできなくなってきたというのも、ある意味では大人への階段を上りつつあるということになるのでしょうか。嫌だなぁ。何はともあれ、翌日の午前中、予定どおりの時刻に空港行きのバス停まで送ってもらい、3連休を利用した英国旅行は無事お開きとなりました。楽しかったなぁー。
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