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2011.07.08 細雪
読み終わりました。ボクにしては、結構ものすごい勢いで一気にバーッと読んじゃったという感じ(それでも何日もかかっているのだけど、一冊の本に夢中になって一晩で全部読み切ってしまうなんていうことはない人なので、「ボクにしては」という条件の下ではこれでも嘘ではないのです。)。いろいろ書きたいことはあるのだけど、やはりどうも完全な形では今すぐには書けない気がするので(十分に時間が取れないという意味でも、すぐにはあれこれ整理することが難しいという意味でも)、とりあえず読みましたということだけ。

 何はともあれ、話の筋自体には全然関係のないことであっても、ある意味過剰に言葉を紡ぐことによって、小説が紡ぎ出す世界に現実味を与え、その世界を読者にとって身近なものであるように感じさせるという効果がいかんなく発揮されていたし、なによりどうでもいいことを書くためにそういう無駄な言葉を紡いでディテイルを詰めて行くという作業はボク自身大好きなので、時に感嘆しつつ時に身につまされつつ、とても楽しく読めました。

 あとは、単に1対1の人間同士の話としてではなく、その人間たちが「家」といういわゆる日本的な、あるいは貴族的な概念にとらわれながらもがいて生きて行くという設定にボクはどうも弱いようで、そういう設定自体がなかなかツボでした。家柄がどうしたとか、世間体がどうだとか、やれ贈物はどうする冠婚葬祭はどうする、この前はこんなものをもらったから今回はこうしなくてはいけない、冠婚葬祭の催しの規模は時勢と家の権勢との間を取ってこのぐらい…などなど、見る人が見ればそれこそどうでもいいものなのだろうけれど、これぞまさに本来は大きいはずの人間社会がこぢんまりまとまったまさに縮図という感じで、そこに現れる現象だとか、その現象が現出するまでに錯綜する人々の思惑だとか、そういうことに考えをめぐらすと楽しいじゃぁないですじゃぁないですか。

 そのうちもっといろいろきちんと書きたいけど、とりあえず。続いて、陰翳礼讃も読み始めました。これも、どうでもいいことてんこもりで、なかなか良さそうな予感。このブログも、どうでもいいことを描くことにたくさん時間を使うという贅沢な時間の使い方を体現するようなものにしたいところだけど、なかなか難しいですわね。
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