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 なにも、いまの日本の政局におけるインパクトとか、菅政権の支持率に与えるインパクトとか、そういうことを論じる気はさらさらありませんので御心配なく。語学学校で、オランダ人の学生にこのことについて聞かれたので。というか、そのオランダ人は法律を勉強している学生だからというのもあるかもしれないけど、よくチェックしましたね、こんなニュース、というのが正直な感想。こちらに来て4か月弱、日本の総理大臣の名前を知らない人の方が多いぐらいなのに(むしろ知っている人はほとんどいないと言った方が正確かもしれません。自虐でもなんでもない、単なる事実。)。

 ちょっと脱線して、そのことについてちょっと書くと、根本的には、よく言われることではあるけれど「そんなにコロコロ変わられちゃ覚えられませんよね。」というのがあると思う。それはある意味で真理で、実際、2年間に3人の、ましてや5年間に6人もの首脳を抱えたという国というのはG8の中にはないし、G20まで拡大してもないんじゃないかと思う(そこは不確かです、ごめんなさい。)。ここからが更によくある議論で、その点、米国大統領は4年間も安泰で、更にフランスの大統領に至っては5年間も安泰で、それに比べると日本政治というのは安定しなくて、ある問題に継続的に取り組む力がなくて…、と日本の現行の政府と諸外国の現行の政府を比べて、日本の現在の政治状況を嘆く、というもの。日本の政局が実際嘆かわしいかどうかという議論はちょっと横に置くとして、これはちょっとおかしいのではないかと。そもそも、日本の総理大臣には「任期」がないのだから(ときどき勘違いしている人がいるが、総理大臣の「任期」が問題にされているように見える場合、得てして問題になっているのは自民党総裁なり民主党代表の「任期」。)、憲法上4年なり5年なり任期が決まっている米仏の大統領とはワケが違う。日本の場合、総理大臣は国会で指名されるから、国会議員が入れ替われば(=国政選挙が行われれば)指名を受けるのに必要な票数を得ることができなくなるのだから、原理的には国政選挙のたびに首脳が変わり得るというシステムを憲法上内在していることになる。だから、憲法上の論議を詐称して、単に首脳の実際の在任期間を比較して政局の安定性を論じるのはお門違いかと。もちろん中には、それを踏まえ、憲法を改正して大統領制(ないしは首相公選制)を導入すべきという主張を展開する論客もいることはいますが、まだ大多数とは言えないでしょう。

 閑話休題。なんだっけ。そうそう、そのオランダ人学生、しかも普段は全然空気読まないで超子供っぽい感じの人でみんな苦笑みたいな感じの学生なのに、日本の法相辞任のニュースをちゃんとフォローしていたのです。しかも、どういう失言をどういうフォーマットの場で行ったために辞めるに至ったかもちゃんと把握しており(ちなみに彼は、オフィシャルな場での発言ではないのだから、たとえ軽率だったとしてもそれを捕えて辞任せざるを得ない状況を作り上げるというのはフェアじゃない、という御意見でした。)、こちらがビックリしたというわけです。しかも、昨年自民党の長期政権が崩壊したため、閣僚の人たちも「政府」役に慣れていないんでしょ、とバックグラウンドにまで踏み込まれ、更に驚きました。おそらく「法曹」志望の彼は、法務大臣関連のニュースということで、新聞なり雑誌なりのルポを1本読んだということなのだと思いますが(普段の発言からも熱烈な「エコノミスト」信者であることは確認済み。)、それにしても、外国人の口からここまで自分の国の事情について語るのを聞くことになるとは思っておりませんでした。という今日のびっくり。
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