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2010.11.30 初和食
 昨日のプレオリに続き、今日も明日から始まる本チャンの学校の人たちと遊んでいたわけですが、夕食も一緒に食べることになり、どういう流れか「日本食レストラン」に行くというのが既定路線となりました。この街には日本食レストランが山ほどあるのですが、ピンキリらしく、ここなら大丈夫と以前に日本人の方から聞いていたお店を選び、行ってまいりました。

 まず、エビスやプレミアム・モルツはなかったものの、キリン一番搾りがあってひとしきり感動。乾杯。

 メニューは、こっちのレストランにどこにでもある寿司と焼き鳥の組み合わせ。ボクは、それ以外に餃子と白いゴハンがつくセットにしてみました。この組み合わせ、だいぶ異常だけど、実際にやってみると、こんな感じ。


kyoto
写真を撮るのが一歩遅くて、食べかけでごめんなさい。


 外国人たちと一緒に食べていたわけだけど、いろいろ面白いことがあったので観察結果をば。

 「LE KYOTO」という名前のお店だったのだが、その名のとおり関西風のだしを使っているのか、たしかに味噌汁は塩分控えめという感じだったのだけど、みんなそこにドバドバ醤油を投入していました。苦笑 さらには、白いゴハンにも醤油をたらり。まぁ、言われなければ、おかずとゴハンを一緒に食べるなんてわからないよねと思ったけど、フレンチにおけるバゲットのポジションとそんなに違うだろうか、ゴハンって。そもそも、ゴハンがそういうポジションのものなのだということが理解されていないという可能性はあるが。

 生魚は大丈夫!という人も、サーモンは大丈夫だけど、できればマグロは避けたいみたいな感じらしく、このセット(握りはサーモンとマグロの組み合わせになっている。)でマグロをサーモンに替えられるか、と店主に質問する人続発。もちろん、フランスにおいてもマグロの方が高価なので、店主も「その交換ならできるよ!」と内心喜んでいるに違いない反応。中には「クロマグロは保護しなくちゃいけないからね、オレは食べないんだー。」とうそぶいている人もいたが、もちろん冗談。それにしても、この冗談が言っただけで共有されるうちは、旗色は怪しいですな。

 聞かれもしないことをあれこれ教えたがるようなことはしなかったのだけど、教えたのは、日本ではビールを自分では注がないということと、箸の持ち方。箸を使ったことがあっても、きれいな持ち方は知らないという人は意外といるものだと認識はしていたけれど、今日も然り。まず1本ペンと同じように持ってね、と説明を始めるのだけど、そもそもペンの持ち方が崩壊していたら、こんな説明しても仕方ない。たしかに日本の「書き方」の授業って、他の国には例がないんでしょうねぇ、きっと。中には箸を使ったことないんだろうなぁという人もいて、だいぶ食べにくそうだった。おいしく食べられたのだろうか。
 
 こんなに遊んでいて、課題はいつ読んだのかって?…ごめんなさい。
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2010.11.29 プレオリ
 なんてありましたね、大学生になる時。もう6年半前か…おそろしい。

 というわけで、やってきました、プレオリ。笑 本チャンの学校は12月1日なのだけど、その前に外国人学生全員宛に学校側からグループワークの課題がメールで送られてきたのだけど、それがBCCではなくCCで送付されていたので、学生のうちの一人が言いだしてくれて、前々日の夜に飲み会やりましょうということになったわけです。結局、前日にならないとこの街に入らない人とかも結構いたみたいで、30人のうち集まったのは半分弱なのだけど、始まる前に少しでも顔なじみになれたのは良かった。

 今日来ていた人たちの国籍は、順不同で、ブルガリア×2、レバノン、ポルトガル、アゼルバイジャン、トルコ、カザフスタン、ロシア、セネガル、チェコ、モーリシャス。大学入学前もそんな感じだったかもしれないけど、みんな「仲良くなろう」としてくれているのを肌に感じる感じで、とっつきやすく、有難かった。それにしても、ネイティヴの人たちはそれはそれとして、そうじゃない人たちもなんであんなに話せるんだ。早い段階から習い始めていたか、既にフランスに年単位で滞在しているか、のいずれかのパターンなのだけど、それにしてもうま過ぎ。というか、早口のフランス語というのに接することは、語学学校にいる限りなかったので、ちょっとびっくりする。よく「話すのが早い」と怒られるボクだけれど、こっちではそれに苦しめられる側になりそうです。嫌だなぁ。かといって、その速い流れにあまりついていけずに(なのか、もともと無口の性格なのかはよくわからないけど。)黙っている人たちと固まっているのも違うだろ、と思い、なんとか食いついていこうと頑張ってきました。要は、最初にいくつかのコミュニティが形成される段階で、その人たちと仲良くなって同じコミュニティにいればいいんだもんね。こういう「コミュニティ」感覚、共有されるのかどうか知らないけど。
2010.11.28 冬の景色
 毎朝寒いわけですが、窓を開けるたびに思うわけです、そりゃ寒いゎ、と。


vitrine
太鼓おじさんが座っていた我が家の目の前の広場

 いよいよ開幕です。ストラスブール名物、マルシェ・ド・ノエル。今日から1か月は、街中にクリスマスの飾りやお店が並び、観光客もフランスじゅう、ヨーロッパじゅう、いや、世界じゅうから殺到し、賑やかな雰囲気になります。そりゃ、丸の内で再現とかしちゃうぐらいだから、本場は大騒ぎになりますわな。


marchedenoel
広場にはこんなに大きなツリーが立ちました。


 飾りを見て歩くだけでもかわいくて楽しいし、どんなに楽しくても0度前後の気温は寒いのだけど、その寒さを忘れさせるべくヴァン・ショー(ホットワイン)を売るお店も立ち並び、身体を温めるのを助けてくれます。お店によって、リンゴジュースを混ぜていたり、ショウガを入れていたり、純粋にワインを温めたものを出していたり、と味わいも異なるので、1か月、温まりがてらいろいろな味を楽しめそう。もう2杯飲みました。笑
 というわけで、2回目のレッスンでした。来週になると、平日は学校で忙しくなると思われるので、おそらく平日にレッスンを受けるのは今日が最後。前回に引き続き、バッハとリストを見てもらいました。

 バッハは1回通しただけ。前回は「たぶん次回1回弾いて終わりでいいんじゃない?」という先生の反応でしたが、今回の演奏には必ずしもお気に召さなかった点もあったみたいで、ちょこちょこダメ出しが入り、そのダメ出しも一つ一つ至極もっともなことなのでこちらもハイハイと聞くのだが、せっかくだからもうちょっとやりましょう、と。別に何か本番を控えているわけでもないので、完成するまでいつまでも同じ曲を弾くというのも良い経験かと。

 リストは、前回1回通しただけだったので、今回はちょこちょこ止めてもらいつつ、いろいろな箇所について個別にアドバイスをもらいました。そもそもリストを弾くのが5年ぶりだというのもあるけれど、あーこういう崩し方もして良いんですね、という発見がいくつか。おかげで弾きやすくなったというか、素直に歌えるようになったというか。楽譜に書かれていないことをどこまで許容するかというのはもちろん奏者によって解釈が大きく異なるのだろうし、ボク自身は原理主義に近いぐらいとりあえず楽譜の指示に忠実にというのが信条なのだが、今回の解釈は、たしかに多くのピアニストがそういう風に弾いていますよね、と家で弾きながらも思っていたものだったので、先生からお墨付きを得たというのは気持ち的に大きい(得てしてこの後起こるのが、お墨付きを得たことに調子に乗って自由にやりすぎて「やりすぎ」と怒られるというパターン。)。

 持って行ったシューマンは時間がなく次回。次回はシューマンからやりましょう、とのこと。たぶんバッハやらないんだろうな。
2010.11.25 AI SHITERU
 雑誌を読んでいたら、一つの広告が目に留まりました。どうやらジュエリーの広告。あるメーカーが「AI SHITERU」というシリーズのブランドを展開しているようで、御丁寧に「AI」の「I」の上にはちゃんとtrémaが付いている(フランス語では「AI」を「アイ」ではなく「エ」と発音するので、「アイ」と読ませるためには厳密にはtrémaを付ける必要がある。)。きっとデザイナーが日本マニアに違いない。

 さらに、もっと小さな文字で紹介されているそれぞれの小品に目をやると、かたつむりの殻みたいなデザインのものがくっついているブレスレットは「UZU」、同じくドーナツ状のものがついているブレスレットは「NIKKOU」、さらにきらきら光る宝石が一列に並べられた棒状のものがぶらさがっているペンダントは「AKARUI」。

 一瞬、デザイナーは日本人なのかなと思ったけど、このネーミングセンスのちょっとずれた感じは、きっと日本語をそれなりに操るフランス人なのだろうと思われる。自分自身がどうかは置いておいて、日本にはフランスかぶれの人たちが一定数いるけど、やはりフランスにも日本かぶれはいるのですね。そういえば、我が家の近くには「ITCHIBAN」という美容室があります。これも「CHI」はフランス語では「シ」と発音されるので、その前に「T」を加えることで「チ」と読ませようとしているあたりがちょっとマニアック。
2010.11.24 オタク動画
 フランス語だというのもあるけど(でも曲名とかは完全に日本語。笑)、この動画、純粋にかなり面白いと思います。ぜひ御覧あれ。ちなみに、冒頭にCMが入ります。

 なにも、いまの日本の政局におけるインパクトとか、菅政権の支持率に与えるインパクトとか、そういうことを論じる気はさらさらありませんので御心配なく。語学学校で、オランダ人の学生にこのことについて聞かれたので。というか、そのオランダ人は法律を勉強している学生だからというのもあるかもしれないけど、よくチェックしましたね、こんなニュース、というのが正直な感想。こちらに来て4か月弱、日本の総理大臣の名前を知らない人の方が多いぐらいなのに(むしろ知っている人はほとんどいないと言った方が正確かもしれません。自虐でもなんでもない、単なる事実。)。

 ちょっと脱線して、そのことについてちょっと書くと、根本的には、よく言われることではあるけれど「そんなにコロコロ変わられちゃ覚えられませんよね。」というのがあると思う。それはある意味で真理で、実際、2年間に3人の、ましてや5年間に6人もの首脳を抱えたという国というのはG8の中にはないし、G20まで拡大してもないんじゃないかと思う(そこは不確かです、ごめんなさい。)。ここからが更によくある議論で、その点、米国大統領は4年間も安泰で、更にフランスの大統領に至っては5年間も安泰で、それに比べると日本政治というのは安定しなくて、ある問題に継続的に取り組む力がなくて…、と日本の現行の政府と諸外国の現行の政府を比べて、日本の現在の政治状況を嘆く、というもの。日本の政局が実際嘆かわしいかどうかという議論はちょっと横に置くとして、これはちょっとおかしいのではないかと。そもそも、日本の総理大臣には「任期」がないのだから(ときどき勘違いしている人がいるが、総理大臣の「任期」が問題にされているように見える場合、得てして問題になっているのは自民党総裁なり民主党代表の「任期」。)、憲法上4年なり5年なり任期が決まっている米仏の大統領とはワケが違う。日本の場合、総理大臣は国会で指名されるから、国会議員が入れ替われば(=国政選挙が行われれば)指名を受けるのに必要な票数を得ることができなくなるのだから、原理的には国政選挙のたびに首脳が変わり得るというシステムを憲法上内在していることになる。だから、憲法上の論議を詐称して、単に首脳の実際の在任期間を比較して政局の安定性を論じるのはお門違いかと。もちろん中には、それを踏まえ、憲法を改正して大統領制(ないしは首相公選制)を導入すべきという主張を展開する論客もいることはいますが、まだ大多数とは言えないでしょう。

 閑話休題。なんだっけ。そうそう、そのオランダ人学生、しかも普段は全然空気読まないで超子供っぽい感じの人でみんな苦笑みたいな感じの学生なのに、日本の法相辞任のニュースをちゃんとフォローしていたのです。しかも、どういう失言をどういうフォーマットの場で行ったために辞めるに至ったかもちゃんと把握しており(ちなみに彼は、オフィシャルな場での発言ではないのだから、たとえ軽率だったとしてもそれを捕えて辞任せざるを得ない状況を作り上げるというのはフェアじゃない、という御意見でした。)、こちらがビックリしたというわけです。しかも、昨年自民党の長期政権が崩壊したため、閣僚の人たちも「政府」役に慣れていないんでしょ、とバックグラウンドにまで踏み込まれ、更に驚きました。おそらく「法曹」志望の彼は、法務大臣関連のニュースということで、新聞なり雑誌なりのルポを1本読んだということなのだと思いますが(普段の発言からも熱烈な「エコノミスト」信者であることは確認済み。)、それにしても、外国人の口からここまで自分の国の事情について語るのを聞くことになるとは思っておりませんでした。という今日のびっくり。
2010.11.22 前触れ
 12月1日から本チャンの学校が始まるわけですが、今日、突然、大量の添付ファイルが貼り付けられたメールが学校から届きました。12月に2週間以上かけて行ういくつかのグループワークに関する説明とグループ分けリスト、その課題、その参考資料でございました。グループワークに関する説明はまぁありがたいのだけど、リストをもらったところでまだ顔も見ぬ人たちだし、ましてや課題や参考資料を今から読んでおけと? いや、読むこと自体は別に良いのですが、あまりに紙の量が多いので若干二の足を踏んでいるだけです。

 そろそろ語学学校だけの生活も単調に感じ始めたとかうそぶいていた矢先のことだけに、今からでもその発言を撤回したい気持ちでいっぱいです。諸先輩方から、本チャンの学校が始まったら死ぬほど忙しくなって大変だと思うよーイヒヒ、と言われてはいたものの、それはこの前触れなのか? でも、忙しぶる人間は嫌いですから、頑張ってこなそうと思います。こういう強気なこと言っていられるうちが華ってとこかしら。
2010.11.21 ソファ購入
 もともと2人掛け用のものは備え付けられてあったので、ソファは買わなくてよし、と思っていたのですが、いざ誰か人を呼ぼうと思うと(まだ誰も呼んでいないのだけど。)、リビングで喋ろうと思う時、ピアノの椅子を除けば、2人掛けのソファしか座るところがなく、2人で並んで腰かけて喋ることになるという状況だと気が付いた。さすがに不自然だろということで、1人掛けソファの購入を決意。予算を限りなく低めに設定しながらも、座面がプラスチックの椅子とか、折り畳み式の椅子とか、いかにもその場しのぎで買いましたという感じのものはイヤ、といういつもながらのわがままっぷりを発揮し、探索。その結果がこれです。


sofa


 予算よりも若干安く買うことができたので、まぁ満足。住む期間は短いので、インフラ投資は少なくしようと思っていたものの、いろいろと物要りになるものですね。この勢いで、実は欲しいと思っていたカーペットとか電気スタンドとかも買ってしまおうか。いやいや、要熟慮。
 語学学校の同じクラスに複数名の中国人学生がいるというのは、たしか以前にも書いたと思いますが、彼ら「フランス風の名前」というのを持っているのです。新しい人がクラスに入ってきたり、先生が変わったりすると、当然、全員簡単に自己紹介をするわけですが、その時に普通に「フランス風の名前」を名乗るのです、彼ら。具体的には、というと女の子2人は「Rosalie(ロザリ)」と「Nancy(ナンシー)」、男の子は「Pasqual(パスカル)」。なんでも、中国でネイティヴの教師の下でフランス語を勉強する際に、大勢の中国人を目の前にして先生は各人の名前を覚えることができず、ほぼ強制的にフランス風の名前を割り当てられるのだとか。その説明まで聞いた上で、語学学校の先生は、中国人学生のこんな風習に慣れているのか、必ず「それ、フランス風の名前? 本名?」と確認し、中国語の本名を聞いた上で「で、どっちで呼ばれる方が良いの?」と確認をします。このあたり、とっても親切。その上で、彼らはフランス風の名前を選択します(!)。先生を始め、中国人以外の人間にとって発音しやすいだろうから、という説明でしたが、おそらく彼らの方も、中途半端な発音で自分の名前を呼ばれても、よくわからない(=気付かない)or気持ち悪いという事情があるのではないか、と推測しています。

 人間が、生涯で最も多く書く文字は自分の名前だというのを前にどこかで聞いたことがありますが、それぐらい名前というのはアイデンティティを象徴するものであるはずです。それをいとも簡単にフランス風の名前を名乗る彼らは、すごいなぁ、と。どんなにフランスかぶれであっても、ボクはそれをする気にはあまりなりません。だって、今日からあなたは「Frédéric(フレデリック)」だの「Jean-Paul(ジャン・ポール)」だのと言われても、「違うし」という感じじゃぁないですか。仮に母国の大人数の授業でそれを強制されたとしても、こっちに来てまで自分がそれを踏襲するとは考えにくい。数人しかいないんだから、発音は難しいけど頑張って覚えて発音してよ、と思うし、自分の名前というアイデンティティの象徴である以上、それも別に過度な要求ではないと思うのだけど。

 その上で考えたのは、にもかかわらず「フランス風の名前」を名乗り、それに慣れることができるというのが彼らの強さなのかな、ということ。違う名前を名乗るというのは、ともすればアイデンティティの喪失にもつながりかねないけれど、そんな大きなことをやってのけることでこちらの社会に適応する、というのはすごいことでしょう。ある種の適応能力の高さとも言えるかもしれない。彼らが世界を席巻する日は本当に近いかも?
2010.11.19 美容院
 髪を切りました。染めもしたのだけど、アジア人が妙に明るい色をしていると不自然だからそれなりに暗くしてね、というオーダーをしたら、本当にそこに気を付けてくれたみたいで、思った以上に黒っぽくなった。染めたのか染めていないのかわからないのではないか、と思うぐらい(ボクのことをよく知っている人は、若白髪が見えないことで染めたのだとわかるのだと思いますが、と一発自虐。)。そもそもが貧乏性なので、染めたことがわからないように染めるというのはよくわからないのですが、じきに白髪を「若白髪」と言ってもいられなくなるので、そろそろそういう術も覚えたほうが良いのでしょうねぇ。

 こちらの美容院、カットだけでもお茶が出ます。しかもおかわりまで出してくれます。日本でもこれが普通なのかなぁ? 10年来、同じ美容師さんにしか切ってもらったことがないので一般的な傾向はよくわからないのだけど、ボクが行っていたお店は、カラーとかパーマとか、美容院さんからも見放されて放置されている時間がある時にお茶が出る、というしくみでした。

 おかわりまで聞かれたので、もうレモンティーはいっぱい飲んだしなぁ、と思い、緑茶をオーダー。思えば、こちらで緑茶を飲むのは初めてかも。出て来たものを飲むと、緑茶の香りはしない。どうやらミント。たしかに、スーパーにはよく緑茶とミントのブレンドのティーバッグが売っているから、あれなのかな。ミントってもともとは匂い消しのためにあったのだと思うけど、緑茶の香りって受け入れ難いものなのだろうか(中公新書に『茶の世界史』という本があって結構良い本だった記憶があるけれど、それによると、大航海時代以来しばらく、ヨーロッパ人は緑茶にも砂糖とミルクを入れて飲んでいたそう。そういえば、来る時にエールフランスの機内でも、フランス人の客室乗務員が緑茶をオーダーした日本の御婦人のカップに砂糖とミルクを添えて出していて、それを見て慌ててやってきた日本人乗務員が御婦人に平謝りしていたっけ。)。

 他にも、落とした櫛を素早く拾い上げてタオルで拭いて再び使い続ける、とか日本ではなかなかお目にかからないですよね。3秒ルール? あと、前開きのガウンを着せられることは日本でもあると思うけど、その場合、ヒモか何かで前か後ろで結びますよね。今日、着せられたガウンは本当に羽織るだけで、気を付けないと、気が付くと前でガウンが開いているということになり兼ねない感じでした。あれは合理的じゃないと思うのだけど。

 さらに、髪を染める時、日本でも染める前に保護液を頭皮に与えないことってあるんでしょうか。今日はいきなり染料を塗られ、保護液かけないの?って聞いたら、強い染料と弱い染料があってこれは弱い染料だからかけないの、という答えを得たのですが、そんな仕分け、日本では行われたかなぁと思って。しかも、最初の数分、染料が染みてちょっとヒリヒリしたし。あれは明らかに頭皮に悪そうだった。

 他にも、全体的にかかる時間が短いとか(もちろん日本においてもこれはお店によるんだろうが。)、上着は預かるけど荷物は預からないとか、いろいろ相違点があって、観察するのは面白かったです。そういえば、その10年来切ってもらっていた美容師さん、例年同様冬に研修でパリに来るそうなので、その時には久しぶりに切ってもらおうと思っております。楽しみ。 
2010.11.18 太鼓おじさん
 たまには宿題でもちゃんとやるかと思い、珍しく自宅で机に向かっていると、鈍い音が立て続けに鳴り、しかもなかなか静まらない。すぐ近くに高校があるので、日中は(というか夜も)それなりに賑やかな界隈ではあるのだけど、こんな音が聞こえることはないぞと思って窓を開けると、家の目の前の広場のベンチにこんな方が座っておられる。

homme1

 よく見えませんか? では拡大。どどん。

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 そう、彼、両膝の間に小さな太鼓みたいなものを挟み、トコトコトコトコ叩いているのです。まったく当てずっぽうに叩いているわけではなくて、一定のリズムを刻んでいるような叩き方をしているので、おそらくちょっとは奏法を知っている人なのだと思うけれど、なんでまたこんなところで。小銭を求める器を近くに置いている風でもないので、別にこれで食べている人というわけでもなさそうだし。。。むしろ、写真だと小さくてわかりにくいですが、横に置いてあるビニール袋に入っているのは、おそらくビール瓶。ただの酔っ払いか?

 なかなか体験することではないので想像しにくいかもしれませんが、小刻みに鳴り続ける太鼓の音を否応なく聞かされ続けるというのは、たまらなくストレスフルなもので、発狂するかと思いました。ある程度の時間続けたら、一種の拷問に使えるのではないかと思うぐらい。結局30分ぐらいでどこかに行っちゃったみたいでしたが、なんだったんだ。。。楽器を演奏するのは勝手だし、その楽しみは人一倍理解しているつもりですが、おっさんよ、もううちの前には来ないでくれ。。。
 外国人にフランス語を教えるための資格を取るための勉強をしているという学生(という割にはちょっと年を食っているような印象も受けたが、得てしてこちらの人たちは老けて見える(=そのおかげで、こちらが若く見られるというこれまでにしたことのない経験(苦笑)をしています。)ので、普通ぐらいなのかもしれない。)と知り合いになり、カフェでそれなりにまとまった時間おしゃべりをしました。あちらはフランス語を勉強している外国人と話すのに慣れたいという希望を持っていたし、こちらはこちらでフランス人とおしゃべりする機会があるのはありがたいことなので(これまでのところ主な活動範囲は語学学校なので、当然フランス人は先生だけという環境ばかり。)、利害が一致したという格好。

 発音とかもっとこてんぱんにダメ出ししてくれたら良かったのに、と思わないこともないが、喋っている間に間違いがあったらすかさず指摘して、とお願いしたら、それなりにツッコんできてくれたので、そこは良かった。語学学校の先生も言っていたが、「意思疎通は可能」なレベルに達すると、多少の間違いはあってもコミュニケーションはとれるからいいやとフランス人の方が考えて、明らかな間違いがあったとしても、全体として意味がとれる限りにおいて、なかなか指摘してもらえないのだとか。そりゃ、逐一指摘していたら、会話の流れは途切れまくってなんの話をしていたのかわからなくなりますからね。そういう意味で、会話の流れを切ってまで指摘してくれ、とお願いできたのは良かったかなぁと。

 ところで、この国では「外国人に母語を教える」という仕事がそれなりにポピュラーなような気がしています。実際、ここまでの数か月間、そういう人にばかりお世話になっているからだというのもあるかもしれないけど、少なくとも日本よりはメジャーなんだろうなぁ。語学学校というものがそこそこ大きな街には必ずあるし、どの学校にもそれなりの数の、しかも種々のレベルの生徒が通っているし。アリアンス・フランセーズのように世界中に展開している語学学校もあるけれど、日本語でも同じことは可能なんだろうか、なんていう疑問は抱くべきじゃありませんよね。最近じゃ、フランスの高校では中国語を選択することもできるようになったんだって。まだ選択する生徒の数は少ないということだったけど、日本語にはそんな機会すら与えられていないので、現時点では所詮物好きが選択するだけのことなのかもしれないけど、いろいろ考えさせられますね。
2010.11.16 コンロ故障
 調理は電気(IHクッキングヒーター的なものではなく、昔からあるような電熱線を使っているもの。)で、コンロは2口あるのだけど、そのうちの1つ、しかも大きい方がつかなくなっちゃった。。。1口コンロの家で生活している友達も学生時代にはいたので、なんとかなるのだと思うし、実際のところ今日1日はなんとかなったのだけど、パスタが作れない(スープパスタにしてしまうという苦肉の策はあるけれど、それでもパスタのゆで汁は使いたくないよなぁ。)。

 ちょうど別件で不動産屋に電話しなくちゃいけないなぁと思いながらも放ったらかしにしていることもあることだし、これを機に今度こそ電話かけなくちゃいけないなぁ。お昼休みには、不動産屋もちゃっかり閉じるので、電話かけにくいのだけど、いたしかたない。
2010.11.15 プリンタ購入
 プリンタって安いんですね。と2年前にも思った記憶がある。たしかあの時は、それまで使っていたプリンタが壊れてしまって、修理に持って行ったら、メーカーに送って修理が可能かどうか照会するのに12,000円、しかも照会しても修理不可という場合もあります、とかしゃあしゃあと言われ、ふと目を移すと6,000円のプリンタが売られており、それを買ったのでした。しかも、電子ピアノを買ったか何かでポイントが溜まっていて、結局現金支出はゼロだったような気も。

 フランスに来てから、プリンタが必要かどうか迷っていたわけですが、やはりあったら便利だという場面も多く、購入を決意。既に電気店で下見を済ませ、49ユーロというものもあるもののあまり良くなさそうだったので(紙を入れるところと出て来るところが同じで、結果的に紙を丸めながら印刷するスタイルのプリンタが嫌い。)、69ユーロぐらいかなと思い、まぁいまはユーロも安いし、6,000円とまではいかなくとも大して変わらないか、と思っていたのでした。

 で、そういえばフランスにはネット通販の巨大サイトがあったよなと思い、家でパチパチ眺めていたら、なにやら35ユーロとかおっしゃっている。送料を合わせても、39ユーロちょっととか。安い! 別に変なメーカーのとかじゃなくて、我らが国産ケーカー(っていうのか?、この場合。1.フランスにいるにもかかわらず日本企業の製品を「国産」というのか、2.仮にそれを「国産」という場合においても、当該メーカーのプリンタが製造されているのは中国又は東南アジアではないのか。)のちゃんとしたインクジェットなのだけど、すごいですねぇ、4,500円とは。しかも3日で届くというので万々歳。即購入。

 というわけで、プリンタの製造過程におけるコスト削減やら、プリンタの一般普及やら、ネットショッピングの普及やら、時代の流れに助けられておるわけでございます。あとは本だよ、本、日本の本。Amazonさん、通常配送料だけじゃなくて、海外向け配送料も安くしてくださいな。
2010.11.14 内閣改造
 が行われました。何もないはずの日曜日に。「政府の活動が休止する土曜日に内閣が総辞職し、日曜日に組閣が行われるのは、1958年に始まった第5共和制下で初めて」なのだとか(NIKKEI NETから引用)。要するに、総選挙を見せての政権浮揚を期待してのことということのようで、右から左まで仲良しごっこをやっていたUMPの人たちも、選挙を見据えてそろそろ仲良しごっこはやめなきゃいかんと思い始めた、ということのようです。主語が「UMPの人たち」なのか「大統領」なのかは、よくわからないけど。

 政局に限った話ではないけど、この国に来て3か月ちょっと、なんだかんだ日本と大して変わらないじゃーん、と思う場面は意外と少なくありません。

 そういえば安倍内閣が発足した時に「お友達内閣」と揶揄する声がありましたね。あの時は、複数の人間が集まって効率的に仕事を進めなければならない状況において、あうんの呼吸で協働できる人を揃えるのが最も望ましい形であるのは明らかなのに、「お友達」を集めて内閣を作って何が悪いんだと思っていましたが、要は内閣改造前のフィヨン内閣とは正反対のことが起こっていたわけですな。我が恩師は、自民党は政党ではなく、自民党そのものがもはや一つの連立政権だ(今はもう野党になっちゃったけど。)という持論をお持ちだったが、だとすれば、少なくとも派閥政治のはびこる自民党において(これも似たような文脈から「派閥政治」そのものは必ずしも害ばかりではないと思うのだけど、報道においてそれはどの程度検討されているのだろうか。)、やはりお友達内閣は正当なんじゃないか、とか思っていたものです。そんな懐かしい学生時代。
2010.11.13 Soirée japonaise
 というわけで、土曜日は日本人の同業者の研修生が集まって、夕食会。持ち寄り形式で、ホステスからラタトゥイユを作って持って来るようにと指示を受け、持参。人数が多く、普段の倍の量作ったので、思いのほか重労働。というか、煮始める段階では鍋に全部収まらず、急遽鍋を2つに分けるという荒治療。もう1つの鍋にまとめられる!というタイミングでできるだけ早く2つの鍋を1つにまとめたので、全然違う味のものが2つできるという事態は回避しましたが。

 大人数の会合というのは、いろいろ気疲れすることもありますが、それぞれのコミュニティにおける人間関係の潤滑油の役割を最も効率的に果たしてくれるものだと思うので、その観点からはたいへん有意義でありました。ここでいう「最も効率的に」の趣旨は、同時に多くの人たちとの関係をとりあえずつなぎとめておくことができる、以上のなにものでもありませんが。なんだかネガティヴな書きぶりになってしまいましたが、別にそのこと自体に否定的になっているつもりではまったくなくて、効率は悪くてももっと好きなメンテナンスの手段は別にあるけど、という留保を付したいというだけのことです。
2010.11.12 初レッスン
 というわけで、フランスに到着してから初めてピアノのレッスンを受けてきました。知り合いの紹介でめぐり逢った先生で、とりあえずどんなレッスンをしてもらえるのかを見てから判断すべしと思い、あまり事前に下調べもせずに行ったわけですが、現役の演奏家としても活動しているとは聞いていたものの、まさかあんなに飛び回っている人だとは。日本にも何度も演奏旅行に出かけているそうで、日本でのリサイタルのポスターなんかも見せてくれました。ストラスブールにはコンセルバトワールはないので(フランスであるのはパリとリヨンだけ。)、コンセルバトワール関係の人との出会いは最初からないものと思っていたわけですが、なんとその先生は月に数回、国境を越えてスイスの首都はベルンのコンセルバトワールに教えに行っているのだとか。はぁ、そうですか。。。

 まず見てもらったのは、3月に本番で弾いたバッハ。一度人前で弾いているとはいえ、フランスに到着してから2か月以上、まったくピアノに触れない時間があったので、だいぶやり直した感じで持って行きました。初めての先生のレッスンということもあり、しかも日本ではずっと同じ先生についていたので「初めての先生のレッスン」という条件に慣れていないこともあり、妙に緊張し、最初に通しで弾いた時には散々な出来だったのですが、どう弾きたいのかはだいぶ汲み取ってもらえたようで、だいたいよくできているとのこと。その上で、適切なアドバイスをたくさん頂きました。ペダリングを中心に初めて言われたようなこともあったけど、一般論めいたアドバイスは日本で言われたことと似ていて、相変わらず弱点は克服できていないのだなぁとやや反省。

 次に、2週間前に譜読みを始めたリスト。思いのほか譜読みは終わってしまったので、まだまだ完成からは程遠いのだけど、モチベーション維持のために持って行ってしまった。「2週間しかやってないのに全部弾くの!?」と半ば呆れられつつ全部弾くだけ弾いて、時間も時間だったので、全体として数点アドバイスをもらうだけにとどめる。とりあえず大まかにはこんな感じで良いので、部分的にしっかり仕上げて次回持って来てね、とのこと。

 次回については、バッハは今日のアドバイスを基に若干手直しして次回1回弾けばそれでOKと思われるので、リストをしっかりやりましょう、それと今日やる時間のなかったシューマンもちょっと見てみましょう、とのこと。もらったアドバイスで面白いなと思ったのは、「ここがボルドー(のようなどっしりした存在感のある感じ)だとしたら、ここはボジョレー(のようにきれいにサラサラ流れる感じ)といったところかしらねー。」と普通にワインを例えに出して弾き方を説明されたこと。いかにもすぎるほどフランス的じゃないか。笑 日本で「ここは大吟醸、ここは芋焼酎」といっても、どういう風に演奏するのかはなかなか共有されないだろうし、やはりこの国の文化におけるワインの存在感というのは並大抵のものではないと痛感。
 と訳されることが多いのだけれども、どうも『Boeuf bourguignon』の方がしっくりくる気がしてしまうのは、単なるフランスかぶれでしょうか。笑 いやいや、でも日本だって相当メジャーなメニューですしね、日本にいる時からこの料理は「赤ワイン煮」ではなく「ブルギニオン」だと思っていましたよ、いかんせんカタカナで書いてみるとなんだか変だけど。

 今日、11月11日は、ポッキー&プリッツの日、ではなくて、フランスでは第1次大戦の終戦記念日ということで祝日になっています。例によっては祝日は街の中は静まり返っているので、基本的に家にいることが多いのですが、今日も御多分にもれず特に外出する予定はなく、なら時間のある時に時間のかかるものでも作ってみようか、せっかくフランスにいるのだしフランスらしいものもたまには、ということで作ってみました。じゃじゃん。


bourguignon


 自分でやるとどうなるんだろう、とちょっと謎だったのですが、時間がかかると言われている割には、別にそうでもなく、かつ、思ったより美味しく、割と大満足な夕食でございました。おいしいバゲットと、おいしいカヴェルネ・ソーヴィニヨンと一緒に食べれば、最高ですね。もともとゴハンそのものに対する執着は薄いのだけど、こういうことやっていると、やはり依然として白いゴハンは恋しくなりません。。。

 学生時代の先輩から、この「ブログの写真を見てたら、すごい腹が減ってたことに気づいた」という光栄なコメントを頂戴したのですが、そう言われてみるとここのところ食い物の話ばかり書いているような気がするので、少し趣向を変えて音楽の話でも。というのも、ツイッターに、これまた学生時代の後輩が、今度演奏する予定のボクの十八番(もはや元・十八番といったほうが適切かもしれないが。)についてつぶやいてくれたので、その紹介でも。アルベルト・E・ヒナステラという20世紀アルゼンチンの作曲家の初期の作品で「3つのアルゼンチン舞曲 作品2」という作品です。「アルゼンチン舞曲集」と訳されることも頻繁にあり、原題が「Danzas Argentinas」なので、むしろそちらの方が訳としては適切なのですが、人前で弾く時には好んで「3つの~」を使っていました。思い出してみれば、高校1年の時に2回、高校3年の時に1回、大学1年の時に1回、そして2曲目に限っては大学4年の時に1回、と全部で4~5回人前で弾いております。ボクにしてはかなり珍しい例。

1曲目


2曲目


3曲目



 いま思うと、こんな曲を一所懸命している中学生って、ませているを通り越して、ちょっといけすかなくて感じ悪いですよね。笑 でも、中学生までに弾いた曲は覚えているという法則に従い、さっきちょっとだけ弾いてみたら、3曲目についてはおよそ指は回らなかったものの、たしかに暗譜はできていましたー。後輩がつぶやいていた「どうやったら右と左合うの??」というのは、3曲目中盤のC-durとAs-Durのところ(この曲において調性で指し示すのが適切なのかはわからないけど。)だと思うけど、絶頂期だったと思われる高校1年の時にも、ボクの演奏で右と左ががっちりはまっていたのかは定かではありません。笑 むしろ、大学1年の時の録音は大学に残っているはずで、久しぶりに弾いてひどい演奏になっているはずなので、恐ろしい。

 それにしても、3曲目弾けなくなっていたなぁー。暗譜はしているようなので、楽譜は持って来ていないけど、ちょっと回復を図ろうかしら。やはりこの曲、よくできていると思うし。昔弾けたけど今は弾けなくなった曲を回復させるのって、ずっと嫌いでかつ苦手なのだけど、ちょうど同じ試みで地道にショパンエチュードを1曲見てみて、それなりには功を奏しているので、やってみる価値はあるかも。
 といっても、何もそんなに手の込んだものではなくて、スーパーでヨーグルトの隣のコーナーで売られているプラスチックのカップに入ったデザート。代表格はプリンとか。その類の商品が、これでもかというほど充実しているのです、フランス。

 まず、ヨーグルトの脇に申し訳程度に置かれてなどおらず、それだけで一大コーナーを形成するほどの小品のラインナップ。そして、その内容たるや、単なるプリンに留まらないことはもちろんのこと、フランスのデザートの代表格であるムース・オ・ショコラやクレーム・キャラメルがあるのはもちろんのこと、その他にもなかなか秀逸な作品が多いのです。

 たとえば、日本でお目にかかる機会がないのは、マロンクリームのムース。お察しのとおり、マロンなのでパッケージは地味なのだけど(それでも頑張って栗の実を美味しそうに描こうとする意気込みは感じられる。)、食べてみると美味しいのです、これが。地味なのは否めないが、一番気に入っているのはこれかもしれない。ちなみに出会ったのはホームステイ先。これを買ってきてくれたマダムに感謝。あ、でも、グルメなマダムも、スーパーのお菓子とはいえこれは大好きなんだって言ってたな。

 さらに、洋ナシのムースにチョコレートソースを加えてマーブル模様にしたようなムース。なんていう名前なんだろう、これ。とにかく、美味しいのです。洋ナシの酸味もほどよく感じられるので、デザートとしての存在感が他のものほど強く、「えーー、これ甘ーい。甘過ぎて、さすがにこんなに食べられなーい☆ 一口でいいよねー♪」とか言っちゃうような根性の座っていない大和撫子たちにも受け入れられるのではなかろうか。

 そして極めつけはプロフィットロール。はぁー、これもカップに入れて売っちゃうんですか、という感じ。あまり期待せずに、モノは試しと思って買ってみると、たしかにシュー生地はちょっと厚くて、レストランに入ってデザートとして出されたそんなに感動はしないかもしれないが、チョコレートソースはなぜか濃厚で美味。カップデザートでこれなら大満足ですよ、という感じ。

 もちろんパティスリーで買う手の込んだデザートが天下一品なのだけど(店によってピンキリだけど、思ったほど当たり外れは大きくない。特に我らがアルザスが、名パティシエを数多く輩出した地方として有名だから?)、スーパーの安いデザートでここまで頑張れるのは純粋にすごいと思う。とはいえ、ここに書いた主な商品、実はネスレみたいな世界規模で展開する企業が作っているものばかりなのだけど、なぜ日本では売り出さないのか。。。ぜったい根性の座っていない大和撫子たちのせいだと思うのですが、違いますかね。甘いもの、もっと食べよう、愛そう、受け入れよう!
2010.11.08 仏仏辞典
 を買った。日本にいる時から買おう買おうと思っていたのだけど、実はずっと持っていなかったもの。数年間勉強しているのに、何をやっているんでしょうね、まったく。まぁ、「買おう買おうと思っていた」というのも、フランス語をまがりなりにも勉強する身として、インテリアとしてあったらカッコイイんじゃないか、ぐらいの意識しか持ち合わせていなかったので、仮に以前に買っていたとしてもろくに使わなかったであろうことは想像に難くなく、その意味では今まで買っていなくても結果としては同じなのだけど。

 じゃぁ今回はインテリアではないのかと問われると、痛くない腹を探られていると断言できないところがまた苦しいのだけど、この1か月は語学学校で「語学」に特化した勉強しかしないということで、仮に使うとしたら今かなぁと思いまして。これまでも語学学校通いの生活ではあったのだけど、大荷物とともに移動する生活だったので、辞書なるものを買うインセンティヴはまったく働かず。今回は、とりあえず住居を定めたことだし、という意味も含むのです。

 で、単なるインテリアにしないために、ということで物理的な扱いやすさも多少重視し、買おうと思っていた百科事典級のゴツいヤツではなくハンディなのを買いました。ハンディなものにも数種類あるのだけど、例文やら同義語・反義語やらもしっかりしていそうなものを選べたので満足。更に、同じものでも表紙が堅いものと、ふにゃふにゃのものとがあり、やはり「扱いやすさ」の観点からふにゃふにゃの方をチョイス。果たして、うまく機能するか。

 そうそう、本当は仏仏辞典よりも、同義語辞典なり語法辞典(コロケーション辞典とでもいうのだろうか。)なりを買おうと思っていたのだけど、そもそもフランス語にはコロケーション辞典なるものが存在しないらしく、それはあえなく断念。同義語辞典はあるのだけど、本当に同義語の羅列で、これこそ本当にインテリアになると思ったので購入せず。だからこそ、ハンディさを売りにしたいくせに同義語とかもごちゃごちゃ書いてある代物を選んだのです。おかげで、見かけ上同じぐらいのハンディさと思われる別の種類に比べて、持つと重い。「扱いやすさ」の観点に、重さは考慮に入れるべきだったのではないか、という指摘はあるにせよ、もう買っちゃったので致し方ありません。いいのです、少なくとも、インテリアとしては満足だから。笑
2010.11.07 肉の日
 毎月29日は肉の日だ!とかいって、年の瀬も押し迫った12月29日なんかに友人たちと焼き肉を頬張っていた学生時代が懐かしく思い出されますが、急に肉らしい肉が食べたくなったので、もしかしたらこれは連日お買い得の鶏モモや豚肉を食べていたからではないかと心配になり、たまには贅沢をさせてやろうということで、上等な牛肉をその場で切ってもらってたっぷり買ってきました。

 はて、どう調理したら肉を食べている気するかと考え、単に焼いてステーキとして食べるのもそれはそれで良いのだけど、ちょっと芸がないような気もし、きっとこってりした味付けで食べたら満足感もひとしおに違いないということで、たっぷりのタマネギ(ここのところ毎度タマネギが登場するのは、たった1ユーロで少なくとも15個は入っていると思われるタマネギの大袋を買ったから。)とマッシュルームと一緒にクリームソース煮にすることにしました。


saucecreme


 焼き立てのパンも買って来て、美味しそうでしょう? 美味しかったです。
 そして、一人だとチーズを食べるペースが上がらなくて多くのチーズを買えないと数日前にぼやきましたが、気付けば結構いいペースでMunsterを消費していて、これはもう1種類増やしても余裕だろうと判断し、新たにチーズを買い足してきました。やはりせっかくアルザスにいるので、ということでヴォージュのチーズ。


vosges


 あまりクセのないチーズではありますが、まだMunsterが残っているから良いのです。良い対比。しかもこのチーズ、賞味期限がやたらと長いことが判明。これなら更に複数種類買い足しても、十分に消費できるかも。本当は乾燥いちじくなんかがあれば最高なのですが、朝食と兼用でいちじくのジャムを買ってあったので、それと一緒に。ジャム?とお思いになるかもしれませんが、細かくぐちゃぐちゃになっているやつではなく、ちゃんとコンポートがゴロゴロ入ったタイプのを買ったので、チーズと一緒でも食べられないことはない。むしろMunsterは結構強いチーズなので、ジャムになっているぐらいでいちじくも存在感を増してちょうど良いかも、なんて正当化してみたり。いずれにせよ、食後にチーズといちじく、これ以上ないほど幸せ。


2010.11.06 エシレバター
 フランスにいるからといって、フランスブランドの服が日本よりも安いわけでもないし、折り畳み傘はすごく高いし、むしろこの前も書いたとおり文房具に至っては質は落ちるのに値段は高いし、フランスだからこそ買わないと損なものなんて安ワインぐらいしかないじゃないか、と思っていたのだけれど、ついに見つけました、フランスならではの安いもの。


echire


 というわけで、皆様御存知エシレバター。たしか東京でも丸の内のブリックスクエアに路面店がオープンしましたよね。そこでは、場所柄か、バターそのものよりもバターを使ったお菓子の方が売れているのではないかという感じだったけど。日本でフレンチビストロに入った時、複数のお店で普通のバターとエシレバターの両方を置いていて、パンと一緒にどちらかを選べるようになっていたのだけど、いずれもエシレバターは法外な値段でした。いまグーグルちゃんで調べてみたところ、まず驚いたのは日本でエシレバターの輸入を手掛けているのがゴディバと同じ片岡物産だったということなのだけど、まぁそれは置いておいて、この写真の250グラムのブロック、なんと本邦では1,838円もするのですね…。

 今日スーパーでバターを買おうと思ったら、このエシレちゃんが目に飛び込んできて、おそるおそる価格を見てみると、なんと3ユーロもしなかったのですが。そりゃぁ他のバターに比べるとそれでも高いけど、日本における法外な価格を知っていたので(250グラムで1838円とは知らなかったけど。)、即決で買ってしまいました。せっかくなのでブーランジェリーで焼き立てのパンも買い、さっそく頂きましたが、やはり美味しい。5分の1以下の値段で買えたのだから、お得感満載でした。いっぱい使おう。わくわく。

2010.11.05 すみません
 語学学校で同じクラスにいる外国人が、少しだけなら日本語で知っているフレーズがあるという。きっと「こんにちは」「ありがとう」あたりが出て来るに違いないと思いながら「たとえばどんなフレーズを知っているの?」と聞いてみると、まず出て来たのが「すみません」。ちょっと感動しました。誰が教えたのかまでは聞かなかったけど、日常的に使う上で、こんなに便利なフレーズも他になかなかないだろうなと常日頃思っているので。ここでいう「便利」というのは、短くて単純なフレーズにもかかわらず用途が広いという意味。円滑なコミュニケーションができるという意味においてとりあえず話せるようになりたいと願う外国人に最初に教えるのにもってこいのフレーズだと思うので、実際にこれを教えた人は偉いなぁ、と。「すみません」を文法的に解釈しようとすると、そもそも「済む」という動詞の本来の意味と「すみません」の意味がかけ離れているし、「ます」という丁寧の助動詞の未然形に「ん」という終助詞を補うというやや複雑な構成になるから、初学者が文法を学ぶ過程で習うことは想定されないのであって、つまりこれを教えた人は、先述のとおり「とりあえず話せるようになる」ための近道としてこのフレーズを教えたということだから、その方法は極めて適切だなぁ、と。

 この「すみません」、なかなか意識する機会はないけれど、呼びかけ、感謝、謝罪など多くの機能を持っていてかなり便利。「excusez-moi」と「merci」と「monsieur」、どの意味でも使えるんだよ、と以前にフランス人に説明した時も、驚きつつ便利だと喜んでいた。なおかつ、フレーズ自体が短いというのも良い。「みま」は言いにくいみたいだけど、「すいません」でも良いと教えれば良い。
を使っているのですが、この子、優秀です。家の近くにラジオ局があって、大きな垂れ幕でチャンネルの番号を掲げているのがいつも目に入っていたのだけど、今日ふとウォークマンにFMラジオを聴く機能があったよなと思い出しまして。対応している周波数の範囲が限られているようで、そのラジオ局の番組は聴けないのだけど、こちらのチャンネルでウォークマンで聴けるものが3局ありました。いやー、すごいすごい、日本の技術。笑

もちろんPCで聴けるのはわかっているのだけど、このハンディな感じが有難いですな。特に我が家にはテレビを置いていないので。なにやら聴いたことのない歌がどんどん流れています。MCが喋っていることも、知っている単語はなんとなく頭の中を流れていくのだけど、それでも何か別のことをしながら耳に入れているだけだと、まだフレーズとしては聴こえてきませんな。まぁこれは多かれ少なかれ日本語でも起こることだと思うけど。

それでも、家の中とはいえイヤホンを付けて過ごすというのは若干不便。音楽も、ウォークマンかPCかという感じでちょっとストレスが溜まるので、ウォークマンにつなげられるスピーカーをこの際買ってしまおうか。なんだか生活立上げ準備で既にあれこれ買い物をしてしまっているので、今すぐにというのはちょっと気が引けるけど。でも、せっかく買うのに当たり、使う期間を長くするという観点からは、可能な限り早く買った方が良いんだよなぁ。んー悩む。
 なんだか柄にもなく完全にお料理ブログと化しているような気がしますが、ついに手抜きの王道・パスタに手を出してしまいました。だってなんにも考えなくて良くて簡単なんだもん。とはいえ、単に簡単だというだけでなく、フランスでパスタを作ることには意味があるのです。グルメと言われるフランス人も、よその食べ物であるパスタにはそんなに執着しないのか、外で食べるパスタは得てしてアルデンテからは程遠いもの。単にゆで過ぎているのか、鍋から上げてから何らかの理由で放置されているのか、詳しいことはわからないけれど、とにかく出て来るものはデロデロのことが多い。スパゲッティに限らず、ペンネでもラヴィオリでもなんでもかんでも。だから、久しぶりにちゃんと歯応えのあるパスタが食べたくなったわけです。


shrimpcooking
にんにくと一緒にエビちゃんとタマネギをオリーブオイルで炒め、



patesshrimp
パスタにかけて、はい、完成。やはり簡単だ。


 美味しかったけど、たまねぎが予想以上に油を吸って、ソースっぽい感じがなくなったなぁ。オリーブオイルかなり入れたつもりだったけど、足りなかったんだろうか。それとも、タイミングとか、何か極意があるのだろうか。要研究。それよりなにより、この組み合わせ、オリーブオイルじゃなくてバターでも美味かもー。ジャガイモとかも入れて、今度やってみよ。

 このエビちゃんの量も、自分で作るからこそ実現するものですよね。普通こんなに入ってないもん。そして、先輩から予言されていたことではあるけれども、こちらに来ると肉食になりがちで、エビちゃんを食べる機会ができたという点でも悪くなかった。なんでも肉食になった結果、体臭まで変わるとか。もう3か月以上経つので、本当に変わるのだとしたら、もうとっくに変わっていて、もはや自分では気付かないのだろうけど、嫌だなぁ。そもそも、肉食の人の体臭ってどんな匂い? じゃぁヴェジタリアンは良い香りがするのだろうか。


fromagealsacien
食後にはチーズ


 せっかくアルザスにいるのだからということで、今はMunsterを買って食べています。日本では、匂いがダメだという人も多いのかさほどポピュラーではなかったけど、これ、日本のスーパーで買ったらいくらするんだろう。いやはや幸せです、いろんな種類の美味しいチーズが簡単に手に入ることも、それらを毎食後に食べることも。強いて不満があるとすれば、一人で住んでいると食べるペースにも限界はあるので(それでも結構な量を食べているとは思うけど。)、一度にあまり多くの種類を買えないこと。ホームステイをしている時には、2軒とも、冷蔵庫に大きな箱があって何種類もチーズが出てきたっけなぁ。もはや懐かしい。ただし、今あるのはMunsterだけとはいえ、タッパーに入れて冷蔵庫にしまうということだけはちゃんとやっています。さすがに冷蔵庫じゅうが臭くなる。
2010.11.02 地理
 今日こそ本当に語学学校が開講。先月以前から通っている人もいるので、そこに入れてもらうという感じなのだけど、今日からしばらくは、フランス国内のいろいろな地域の特徴にスポットを当てた教材をどんどん使っていく様子。フランスに来る前と比べたら、地理感みたいなものは比較的ついてきたような気もするけど、それはむしろ日本にいる間に、パリが北、ニースとマルセイユが南、ぐらいしか知らないというとんでもない状況だったからであって、今も基本的に大都市の位置ぐらいしかわからない。常々それは問題だよなぁ、と思っているのだけど、なかなか身に付ける機会もなく。今日は、特に覚えろという趣旨ではなくフランスの簡単な行政地図のコピーをもらったので、ちょっと覚えてみようかしら。そもそも、日本地理だって、どこかのタイミングで都道府県名と都道府県庁所在地を覚えるというプロセスを踏んでいるわけであって、外国のことだからなおさら、かつ、年齢を経ているからなおのこと、意識的に取り組まないと覚えられませんよねぇ。それにしても、日本地理のそういう基本状況、意識的に覚えようとなんてしたかなぁ。年齢のおかげでそんなに苦労せずなんでも頭に入ったのか、それとも母語であるという事実はこんなところで威力を発揮するのか。少なくとも、フランスの地理を身に付けるためには、日本の地理では味わわなかった苦労を味わうことになるのでしょう。どうもまだ喫緊の必要性を感じなくて、ここまで書いても、じゃぁいつ覚えるんだという感じだけど。

 授業中に、フランスの南北の文化の違いなんかも先生から説明があり、みんなの国もそういう地域差はあるの?と話を振られ、日本は南北ではなく東西で、言葉はもちろん料理の味付けなんかも違うから、その人が作る料理で出身がわかったりもするんだよ、と適当に返しておいたわけですが、中国の子が(それはそうと、中国人がいっぱいいると話には聞いていた割に今までの語学学校には大していなかったのだけど、ここに来て同じクラスに中国人の大学生が3人)あまりアドリブ利かない感じでいると、先生が「政治的な主張とか全然違ったりするんじゃないの?」と更にたたみかける。その分野、その子はあまりピンとこなかったようで、「うーん、あんまり。」と反応したので、先生は「中国ってこーんなに広いのに?」と追撃。思わず、「たしかにこーんなに広いけど、政治的にはこーんなにインテグラルな国もないんじゃないの。」と口を挟んでしまった。
2010.11.01 死者の日
 というカトリックの祝祭日です、11月1日は。思えば、中高時代はそれでこの日は毎年お休みだったなぁ、と。割とプロテスタントや国教会の信徒が多い英米やドイツでもそうなのかどうかは知りませんが、フランスではこの日は祝日になっています。11月は4週間のコースで語学学校に通うのだけど、このセッションは11月1日開講と書いてある。クラス分けの面接をやるので、初日は少し早いけど8時15分に来てねと言われていたので、へぇー祝日になのにやるんだーと思いながら登校。

 案の定、閉まっている。

 たしかに、11月1日から11月26日までのセッションと書いてあって、たとえば日本だったら3日が祝日だから3日は休講ということはあるけど、1日が休講なのだったら、普通、開講日は2日って書くよねぇ。まぁ、理屈としてはそれがたまたまセッションの初日に当たったというだけで、文化の日の例と変わりはないのだけどさ。それにしても、せめて祝祭日は休講とか端っこに書いておけば良いものを。学校が家から近かったのが幸い(徒歩7分)。
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