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見て来ました。雑誌で読んで、興味を持って行ったんだけど、150席の映画館が満席。しかも日中はスクリーンを2つ使って上映しているらしいのに、すべての回で満席。すごい人気。まぁ、バレエに少しでも縁のある人の数を考えれば、興味を持つ人が相当数いて、その人たちが1つの映画館に集まるんだから、そうなりそうなものですがね。3時間に及ぶ、ナレーションのないドキュメンタリーだということで、どんなものかと思ったけど、それなりにまとまっていた、というと語弊があるけど、見る人を飽きさせないような構成にすることにはある程度成功していたように思います。

いわゆるエトワールと呼ばれるトップダンサーたちだけにスポットを当てるわけではなく、新人ダンサーやいろんな裏方さん、さらには経営陣にまでカメラを向ける監督の姿勢には頭が下がります。そのおかげで、パリのオペラ座のより真実に近い姿が映し出されているような気に、少なくとも見ているボクらはさせられるし。ただし、裏方さんについては、姿かたちは何度も現れていたけれども、本当にただ姿かたちが現れているだけで、もちろん映像から何らかのイニシエーションを見る者に与えたくないという監督の問題意識には感心するものの、もう少し何らかの文脈の上に彼らを置いてあげたら、もっと良くなったのではないか、と思わないこともありません。あとは、これがパリの優れている点だと十分理解した上で言うのですが、登場する作品の比率として、コンテンポラリーの作品の比率があまりに高いこと。いろんな演出があり、自分なりに現代的問題に投射してそれぞれの演出を見ようとしたものの、やはりそういう素人の理解を超える作品というのは当然にあるわけで、ちょっとかゆいところに手が届かない感じがしました。映像から何らかのイニシエーションを見る者に与えたくないという先述の問題意識の賜物なのだろうという理解はしながらも、やはりどこかで作品の本来の意味を知りたがっている自分がいるというか。正直、そこに思いを馳せられないと、場合によってはある種の奇行にしか映らないというか。

とはいえ、ドキュメンタリーを普通の映画館でやること自体、最近増えてきたとはいえ、まだまだ珍しいことはたしかだし、なんといってもオペラ座の裏側という非日常の世界を、まるで自分がそこに何日もいるかのようなカメラワークで見せてくれた点は非常に有益な作品でした。3時間も、思ったほど長くなかったし(終わり方はちょっと物足りなかったけど。)。今月いっぱいは少なくともやっているらしいので、御関心の方はどうぞ。
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